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Java、オンラインジャッジなど

Java SE8 silver試験 体験談および合格のためのポイント

はじめに

先日Oracle Java SE8 silverの試験を受験し無事に合格することができました。
自分は普段Javaを使っていますが、あくまで趣味の範囲であり、また規模の小さなものしか書いていないため分野によっては難しく感じることもありました。
この記事では実際に自分が勉強&受験して気づいたことなどについて書きたいと思います。

試験の難易度

普段からJavaを使っている人で、かつ問題集を何周かすれば無理なく合格を狙える難易度であると感じました。ただ、苦手な単元を残したままだと合格ライン到達が厳しくなります。受験料は安くないので十分に対策をしておきたいものです。

学習に使った教材

徹底攻略 Java SE 8 Silver 問題集[1Z0-808]対応

徹底攻略 Java SE 8 Silver 問題集[1Z0-808]対応

自分が普段の学習で使ったのは上記の黒本と呼ばれるものです。出題形式が本番のものとかなり近く、本番もあまり戸惑うことなく解くことができました。
解説がかなり充実しているため、時間があれば正解した問題についても解説を読むと知識が身に付きそうです。

一方、受験申込時に公式から「模擬試験の購入はいかがですか」という旨の案内をされますが、正直何らかのテキストを持っているならそこまではしなくても大丈夫かなと思います。

出題形式

選択肢の中から正しいものを選びます。問題によっては複数の選択肢を選ぶ必要がありますが、その場合はいくつ選ぶのかについて明記されています。なお、試験はPCを使って行いますが、選択した数が足りないなどの場合には警告が出るのであまり心配しなくても良いと思います。
気をつけなければならないのは、選択肢の中にコンパイルエラー」や「実行時エラー」も含まれているということです。つまり、ものによってはまず文法が違うという可能性も踏まえたうえで全ての行を読まなければならないということもありえるということです。(ただしセミコロンがないとかいうレベルのものはほとんどありません)。
その意味でも、普段からソースコードに読み慣れておいたほうが良いと思います。

要注意の出題範囲

あくまで主観ですが、自分が難しいと感じた内容についてまとめたいと思います。

パッケージ管理

競プロだと提出するファイルは1つだけなので基本的には独自にパッケージ宣言をすることがないためやや苦労しました。

アクセス修飾子

上記と同様の理由で、その気になれば全てpublicか無印でも何とかなってしまうため今までは知識にあやふやな点がありましたが、受験対策という意味では重要です。もっとも、実務で使っている方であれば問題ないと思います。

継承とインターフェース

こちらも普段の競プロだと自分のソースコードをコピペすることはあっても継承を使うことはあまりなく、またインターフェースを自作することもなかったためやや苦労しました。もっとも、implements Comparableにはいつもお世話になっていますが…

ラムダ式

今まで使ったことがありませんでしたが普通に出題されます。どの要素は省略可能かなどを理解しておく必要があります。

代表的なAPI

これは本当に人によると思いますが、普段使わないクラスについては全然選択肢を絞り込むこともできませんでした。学習の際は公式ドキュメントにも目を通しておくと良いかもしれません。

実際に問題集を解いて間違えたところに印をつけてみると、人によって苦手なところは異なると思います。ただ、いずれにしても普段自分が書かないような書き方や使わないクラスなどが出題されると危険なのでそれらの箇所をよく復習しておくと良いかと思います。

当日について

最低限、身分証明書だけは持って行きましょう。逆にいえば受験票などはないため準備は楽です。
基本的には着ているもの以外は何も会場に持ち込めません。筆記用具は貸してもらえるのでその点は心配ありません。また、ティッシュが欲しい場合は事前に相談することで担当の方が準備してくださいました。
試験時間は150分ですが、早く終わったら途中退室は可能です。

終わりに

長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回の記事が少しでも今後Oracle Jave silverを受験する方のお役に立てれば幸いです。
機会があれば次はgoldを目指してみたいと思います。